トルコ旅行記Part9
オルタヒサルの朝です。
この街からは日の出と共にたくさんの気球が浮かぶ風景を楽しむため、早起きして朝日を迎えにきました。
神秘の朝日
日の出前の赤焼けた空。
朝の凛とした涼しい空気と景色が相まって、郷愁を感じます。
ここはオルタヒサルの街で最も目立つ場所にあるカフェレストラン。
屋外席から東の空が広く見えるので、他にも朝日を楽しみにしてきている人がいました。
▶︎Park Cafe Ali'nin Yeri
日の出までまだ時間があったので、もう少し日の出に近づいてみようと思い、東の道路を進んでみました。
すると時間を見誤っており道中で太陽の頭が見えてきてしまいました。
このままだと工事現場みたいなトコから日の出を拝むことになる!と思い、急いで走ってカフェレストランへ戻りました。
▶︎慌てて全力疾走するワタシと
容赦なく昇る太陽
太陽が地平線から昇りすっかり顔を出し、新しい日の始まりを告げてくれました。
赤とオレンジが空を染め上げて、薄らとかかる千切雲がその力強さを際立たせます。
その光景はまるで神の手が暗い天空を押し開いているかのようでした。
時間の流れが圧縮されて、自然の美しさが一点に集約されたようで、感動の極地に到達し、暖かい感覚が心を満たすのを感じます。
感傷的な気分に浸っていると、この場所に日本人観光客の方々が訪れました。
(ご夫婦とお友達二人組)
話を聞くとどうやら本日乗る予定だった気球が急遽中止になってしまったとのこと…
朝日に感動していて、このことを聞くまで私の本来の目的も空一面に浮かぶ気球を見ることだと言うことをすっかり忘れていました。
天気は比較的良かっただったのですが雲が出ていたので飛ばなかったようです。
カッパドキアの気球は何日も粘らないと乗れないと聞いていましたが本当のようです。
「trapics」のキーホルダーをつけていたので恐らく阪急交通社さんのツアーでしょう。
実は以前、阪急交通社さんと仕事をしていた時期があるので、海外旅行にどれだけ強い会社なのかは重々承知しております。
そんな日本を代表する旅行会社を持ってしても、気球の浮かぶ運命は変えることができませんからね。そう思うと、人生で一度でも気球に乗れた方は本当の幸運の持ち主です。
私は明日、気球に搭乗予定なので再度、朝日に目をやり無事に飛べるよう祈りを込めて合掌。
せっかくのご縁なので、朝日をバックに皆さんの写真を撮りました。
気球は残念でしたが少しでも思い出が残るといいなと思います。
オルタヒサル探訪
オルタヒサルの街に着いてから、ロータリーの周辺エリアしか回っていなかったので道を外れて路地へ迷い込んでみました。
▶︎最初見かけた時から気になっていた曲がり角
両側を岩壁に囲まれた通路はまるでRPGの世界のよう。
少し先も見えないこの通路がどこにつながっているのか気になっていました。
(RPGはマップを隈なく全部回る派です)
歩いていると、奥から猫がやってきました。
どうやらこの先を案内してくれるようです。
まるで映画「猫の恩返し」
土地勘がないので助かるよ〜有難う。それにしてもすごく狭いところを…
地元猫だけが知るローカルな道に行けて嬉しい。
「着いたにゃん」
と言わんばかりの誇らしげな表情。
確かに他に人がいない、辺りが見渡せる高台の穴場スポットです。
「流石だね!」と声をかけ、辺りを見渡して深呼吸。
眼下には所狭しと住居やホテルが広がっていました。
豪勢な装飾の洞窟やプール付きの庭など、高級ホテルはこちらのエリアにあるようです。
太陽が沈む方角なのでまだ薄暗いですが、全く知らなかった光景で
オルタヒサルの街の広さを認識させられました。
▶︎ドヤァな猫さん
水飲み場で一休み。
猫のための餌や水場があちこちにあるので、彼らにはとっても住み心地が良いようです。
▶︎案内してくれてありがとなぁ。
任務(案内)を終えた猫はただ去るのみ、とでも言うようにあっという間に
石畳の坂を下っていきました。
スマートな奴です。こちらも一期一会を楽しむ余裕が必要なようです。
再びロータリ側へ戻ります。
▶︎何気ない美しい通路
今更ながら遠目に気になっていた「あれ」と向き合ってみることにします。
初日から目に入っていたのですが、あれが一体なんなのか理解ができなさすぎて思考を放棄していました。
ただ、前日に見た時に登っていると思しき人影が見えたので、クライムできる施設であることは間違いないようです。
GoogleMapで調べてみるとあそこに見えるのは
オルタヒサル城(Ortahisar Castle)ということがわかりました。
こんな近くにお城があったなんて!当然、登りに向かいます。
その道中でアクシデントが起きました。
後少しで城の麓というところで野生動物の標的にされてしまい、これ以上進むことができなくなりました。
猫の王国
憂いやつ〜〜〜
ここまで人懐こい子とはオルタヒサルで初めて出逢いました。
気づけば自然な流れで膝の上にピッタリと。
もう、好きなだけそこに居るといいよ。
俺も幸せだから。。。
こんな顔されたら、離れたくても離れられないし、そもそも離れたくなんてなくて
益々身動きが取れなくなります。
左見てもまた猫。
右見ても猫。
前を向いたら猫猫猫。
気がつくと四方八方猫に囲まれていました。最高の幸せ者です我は。
近くを通りかかった観光客の中国人の奥方に「キャットマスター!」と言われる始末。
「写真撮ってあげるからスマホ貸しなさい!」と言われて写真も撮っていただきました。(家宝にします)
勇気を出して、一番懐いてくれていた三毛猫に
「そろそろ行くな!」と伝えて地面にそっと下ろし、再び城を目指します。
▶︎オマケの仲良し招き猫
オルタヒサル城へ
城の麓に着くと案内板があったので矢印の方向へ進んでいきます。
人気を全く感じなかったのでひょっとして、と思いましたが案の定まだオープン前でした。
10時オープンのようなので出直すことにします。
早起きしたので時間感覚がおかしくなっていましたが確かにまだ7時頃。
3時間もフリータイムができました。
ちなみにオルタヒサル城脇のレストランからの景色も素晴らしいです。
ここで食べる朝食は最高に気持ちがいいでしょうね。
▶︎Barrus Coffee & Breakfast
「トルコ流」朝の過ごし方
朝食を提供するお店もまだやっていないので
トルコらしく男は黙って朝はチャイということでカフェへ。
ロータリーど正面に鎮座している、地元のおじさまで賑わうこちらのお店へ。
早朝でもやっているありがたいカフェ。
▶︎İkizler Cafe
確か一杯30リラ(150円)くらいだったかと思います。
少し渋みがあって、目を覚ますにはうってつけです。
朝の冷えた空気の中、熱いチャイを啜るこのひと時が堪らなく渋くて気持ちいい。
本日は以上、オルタヒサルで過ごす最高の朝時間でした。
次回はトルコらしい豪華な朝食とオルタヒサル城の全貌に迫るパートです。
あの一見、岩山に見える城の中はどうなっているのか。
乞うご期待です。
大喜びでお答えいたします!
-naotrip-