トルコ旅行記Part20
前回、夜のイスタンブール旧市街を探索しました。
お店やモスクに行きましたが、昼間の明るい時間にはどのような表情を見せてくれるのでしょうか。
トルコ最強の甘味
ホテルの朝食ビュッフェでは、朗らかな表情のシェフが信じられないほど甘そうなスイーツを錬成していました。
ビスケットの上に溶けたチョコレートを塗りたくり、その上にさらにビスケット、その上にチョコレート…と終わりのない甘さを凝縮しています。
このスイーツは完成まで時間がかかるようで、製造工程を見せつけると奥に運ばれていき、ビュッフェに帰ってくることはありませんでした。
▶︎「終わりがないのが終わりだ」と言っているような恍惚な表情
そこで試しに他のデザートを食べてみることにしました。
白い粉末がかかった丸いドーナツのような物体。これが運命の出逢いでした。
外側はほんのりカリッとした食感で、焼きたてのクッキーのような風合いがあります。中はしっとりとしており、スポンジケーキのような柔らかさです。口に入れるとじゅわぁ~と広がる甘いシロップがこの上なくジューシーで人生で体験したことがないほどの甘さが脳味噌にダイレクトアタック。
イケナイイケナイと思いつつ、一つまた一つと皿に追加してしまう魔性を秘めた最上のデザートでした。
思わず、先ほどのシェフにこのデザートの名称を教えてくれと懇願すると、「ケマルパシャだよ!」とgoogleの検索画面とともに教えてくれました。
▶︎至高のデザート、トルコの宝石「ケマルパシャ」
似たスイーツにインドの「グラブジャムン」があります。
トルコ最大級のバザールへ
お腹を満たしたので観光へ向かいます。
昨日の夜に通った、「Arasta Bazaar」はやはり昼間が非常に盛り上がっていて活気がありました。
https://maps.app.goo.gl/s8hBBbZmR4cNGL4V6
色取り取りの茶葉や香辛料が所狭しと並んでいて、中東に来たな〜という感覚が改めて呼び起こされます。
見ているだけでもワクワクしますし、「あのお茶(スパイス)って元々こんなビジュアルをしていたのか!」という発見もあります。
▶︎全部欲しい…買い出したら沼にどっぷりとハマりそう
「Arasta Bazaar」を後にし、次は妻の買い物のために「GRAND BAZZAR(Kapalıçarşı)」へ向かいました。
この後、モスクに行く予定なのですが女性は髪を隠さなくてはならないため、スカーフを探しにいきます。
グランドバザールは、イスタンブールにある世界最大級の屋内市場で、作られたのはなんと500年以上も前の1461年です。当時、オスマン帝国のスルタン・メフメト2世によって建設されました。
その歴史と規模からトルコの文化と商取引の中心地として非常に重要な場所です。
・構造
グランドバザールには60以上の通りがあり、約4,000もの店舗が並んでいます。面積は約30,700平方メートルに及びます。
主要な入口が22箇所あり、最も有名な門は「ベヤズット門」「ヌルオスマニエ門」などです。
・商品
グランドバザールでは、様々な商品が販売されています。
宝石・貴金属 / 陶器・工芸品 / 絨毯 / 食料品 / 衣類・革製品 など、トルコの伝統的な商品が多数揃っています。
・観光
グランドバザールの内部は、中世の迷宮のような雰囲気で、歴史的な建物と活気に満ちた商取引の様子を見て、体験して楽しむことができます。
・アクセス
トラムやバスで簡単にアクセス可能です。最寄りのトラム停留所は「ベヤズット - カパルチャルシュ(Beyazıt - Kapalıçarşı)」です。
営業時間は月曜日から土曜日の午前8時30分から午後7時まで営業しており、日曜と祝日は休業です。
https://maps.app.goo.gl/tcmdmDLY48MEvPSg6
▶︎初の「屋内バザール」へ潜入
▶︎中にはお店がぎっしりみっちり
▶︎モスク風のイスラームな内装が可愛らしい
▶︎豪華絢爛なランプショップは眺めているだけで眼福…
いつかこのランプが見合う家に住みたい
バザールの中は広すぎて本当に迷宮でした。
正直どのお店が「良い」お店なのかなどの判断は目利きの人でもない限り難しいでしょう。どのお店でスカーフを探そうかと思案していると
「日本人ですね!ぜひ見ていってください。」と声をかけられました。イスタンブールにおける日本語での客引きは珍しいことではないようなのでそろそろ慣れていかなければイケナイかもしれません。とはいえ、他にアテもないのでこちらのお店を見てみることにしました。
布製品全般を扱っているそうでトルコ絨毯から衣類、それに探し求めていたスカーフも置いてありました。
▶︎店主曰く「全部ホンモノだよー!」とのこと…
ちなみに値段は1枚500トルコリラ(2,500円)〜ほどでした。深くは追求するまい…
無事にスカーフを入手し、バザールをでました。あまりにも迷宮すぎて外に出るのも一苦労。久々に陽の光を浴びた時には生まれ変わったような気持ちでした(大袈裟?)。
バザールの外一帯もお店が続いています。イメージは原宿の竹下通り。
伝統的なトルココーヒー
買い物も済んだので休憩がてらトルココーヒーを楽しむためカフェに向かいます。皆さんもネットなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。砂の中に持ち手のついた小さな鍋を入れてゆっくりと動かすと、コーヒーがみるみる溢れ出してくるアレです。是非、現地で飲みたかったので旅の目的をクリアしに向かいます。
バザールから徒歩15分ほどの場所にカフェを見つけたので向かいます。
https://maps.app.goo.gl/z1HQJqFfjKidaetR6
トルココーヒー(Türk Kahvesi)は、トルコ発祥の伝統的なコーヒーの淹れ方で、細かく挽いたコーヒー豆を使用し、強い風味と濃厚な味わいが楽しめます。
トルコではチャイが大人気で街の至る所でチャイを嗜む御仁を見かけましたが、コーヒーも人気で16世紀のオスマン帝国時代からの歴史を持っています。
また、コーヒーの後にカップを伏せて冷まし、カップの内側に残ったコーヒー粉の模様で占いを行う「コーヒー占い」というものもあるそうです。
映画「ハリーポッターとアズカバンの囚人」の占い学の授業で行われたカップの底に残った茶葉で予言をする、というのに似ていますね。
▶︎トレローニー先生「まああなた。あなたにはグリム(死神犬)が取り憑いています」
私は普段自分ではあまりコーヒーを飲まないのですが、妻がコーヒー好きなので休日の朝は手挽きでドリップコーヒーを入れることがあります。
トルココーヒーの淹れ方はドリップと比べると非常に独特でした。
▶︎ジェズヴェ(Cezve)と呼ばれるトルココーヒー専用の小さな鍋にコーヒー粉(1枚目)と水(2枚目)を投入
▶︎温めた砂上でゆっくり鍋を回しながら加熱
▶︎沸騰して泡が立ったら砂から取り出し、フィンジャン(Fincan)と呼ばれるトルココーヒーを飲むための小さなカップに泡を注ぎます
▶︎再度火にかけ、再び泡が立つまで加熱を繰り返し、カップに注いでいきます
カップが一杯になったらカポッと蓋を閉じて蒸らします
妻はシンプルなトルココーヒーを、私はピスタチオコーヒーをいただきました。
トルココーヒーは非常に濃厚で、強いコーヒーの風味を楽しむことができます。
ピスタチオコーヒーは初めて飲みましたがこれが個人的大ヒット!
濃厚なピスタチオの風味が強く出ていて甘味があり、非常に美味しかったです。
あまりの感動から、自宅へのお土産にピスタチオコーヒーの粉を購入しました。後に、ジェズヴェも購入したのでこれで自宅でもトルココーヒーを楽しむことができます。
▶︎濃厚なのでこの小さなカップでも満足感一杯
知らない人についていくッ…
妻のスカーフを手に入れたのでアヤソフィアへ向かいました。広場に着くと、流石はイスタンブール最大の観光地というだけあり、観光客で溢れかえっていました。アヤソフィアへの入場口へ向かうと長蛇、という言葉では片付けられないほどの人が並んでいました。
途方に暮れていると「君たち日本人?この時間は混んでるから夕方がオススメだよ」と日本語で声をかけられました。もう、日本語で話かけられても驚くこともなくなってきました。彼の名前はラムザン。普段は日本に住んでいてケバブ屋さん(私も知っているくらいの有名店でした)を営んでいるそうです。現在はまとまった休みをとって一時帰国しているそう。
ラムザン「これも何かの縁だよ。近くで従兄弟が店をやってるんだ、お茶をご馳走するから来ないか?」
nao「悪いけど、新市街に行きたいんだよね。だからまた今度。」
ラムザン「そうかそうか。折角日本人と会えたから嬉しかったんだけどな。すぐ近くだし、観光地のこととかも色々教えられることもあると思うよ。」
うーん、まぁ少しならいいか。というか何が起きるのか気になる…いつもの誘われたらノっておく精神にも火がつきました。
nao「OK!じゃあ少しだけお邪魔しようかな。」
ラムザン「よし決まった!行こうか!」
▶︎初対面の人の家に流されていく日本人男性
トルコ旅行記Part21は何処へ
次回、イスタンブールで出会った日本語ペラペラ系トルコ人男性は一体、何が目的なのか…その真相と全貌をお届け。(Part22まで食い込むかも…)
新市街の大人気グルメも紹介します。
海外旅行あるあるのトラブルにも巻き込まれる予感…
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-naotrip-
➡︎Part 21はコチラ